カレンダーを見ていて、ふと疑問に思うことはありませんか? 「なぜ4月は30日なのに、5月は31日あるの?」「どうして2月だけ短い?」「月の日数って誰が決めたの?」。 普段は当たり前に使っている仕組みですが、背景を知ると意外とドラマがあります。 このページでは、30日の月と31日の月が決まった理由、2月が短い理由、うるう年の考え方まで、歴史と雑学を交えて分かりやすくまとめます。
月の日数は年によって変わる?
結論から言うと、月ごとの日数は基本的に固定です。 年によって変わる可能性があるのは2月だけで、平年は28日、うるう年は29日になります。 それ以外の月が「今年は30日になった」「31日になった」ということはありません。
月の日数一覧(早見表)
| 月 | 日数 |
|---|---|
| 1月 | 31日 |
| 2月 | 28日(うるう年は29日) |
| 3月 | 31日 |
| 4月 | 30日 |
| 5月 | 31日 |
| 6月 | 30日 |
| 7月 | 31日 |
| 8月 | 31日 |
| 9月 | 30日 |
| 10月 | 31日 |
| 11月 | 30日 |
| 12月 | 31日 |
※ 2月は「うるう年」によって29日になることがあります。うるう年の仕組みは後半で解説します。
覚え方:30日までの月は「西向く侍」
日本では昔から、30日以下の月を覚える語呂合わせとして 「西向く侍(にしむくさむらい)」が知られています。 これは「二・四・六・九・十一月(2,4,6,9,11月)」を指し、これらは30日以下です。 それ以外の月は31日(※2月は例外)と覚えることができます。
- 30日まで:4月、6月、9月、11月(+2月は28日/29日)
- 31日:1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月
なぜ十一月を侍(さむらい)と覚えるのかというと、十一を漢字で縦書きすると士(さむらい)と読めることから来ています。
なぜ30日と31日が混在するの?答えは「割り切れないから」
そもそも1年は約365日ですが、これを12か月で均等に割ることはできません。 365 ÷ 12 はキリが悪く、すべての月を同じ日数にするとズレが出てしまいます。 そのため、昔から30日と31日を混ぜて調整する方式が採用されてきました。
ルーツは古代ローマの暦
現在よく使われているカレンダー(グレゴリオ暦)は、長い改良の積み重ねで成立していますが、 その土台になっているのは古代ローマの暦です。 当時も「1年が約365日である」という理解はありましたが、月ごとの配分は試行錯誤が続きました。 その結果として、30日と31日が混在する形が残りました。
なぜ2月だけ短いの?いちばん“調整役”になった月
「2月だけ短い」のは、まさに暦の調整のしわ寄せを受けた結果だと考えると分かりやすいです。 さらに古代ローマでは、奇数=縁起が良い、偶数=縁起が悪いといった考え方があり、 できるだけ多くの月を奇数日(31日)にしたい、という事情もあったとされます。
こうした事情が重なり、残った日数をまとめて調整する役目を負わされやすかったのが2月でした。 そのため2月は28日という短い月として定着していきます。
7月と8月が31日連続なのはなぜ?皇帝の「見栄」説
雑学として有名なのが、いわゆる皇帝の「見栄」説です。 7月はユリウス・カエサル(Julius Caesar)の名にちなむ月(July)で、31日。 そして8月はアウグストゥス(Augustus)の名にちなむ月(August)です。
「自分の月が7月より短いのは嫌だ」という思惑から8月も31日にした、 その調整で2月がさらに割を食った……という話が広く知られています。 史実として完全に確定した説明ではないものの、現在の配列を理解するうえで分かりやすく、よく語られるエピソードです。

うるう年は何のため?ズレを直すための仕組み
1年はきっちり365日ではなく、実際の太陽年は約365.2422日です。 このズレを放置すると、季節とカレンダーが少しずつずれていきます。
そこで、原則として4年に1度、2月に1日を足して29日にすることで調整します。 つまり2月は、日数が短いだけでなく、暦全体のズレを直す調整役としての役割も担っています。
月の日数は「合理性」と「人間らしさ」でできている
月の日数は、単に天文学だけで決まったわけではありません。 割り切れない日数をどう配分するかという計算の問題に加え、 縁起担ぎ、政治的な事情、そして人のプライドのような要素まで絡み合って、 今のカレンダーの形ができあがったと考えると納得しやすいです。
まとめ
- 月の日数は基本的に固定で、変わるのは2月(28日/うるう年は29日)だけ
- 30日と31日が混在するのは、1年(約365日)を12か月に分けると割り切れないため
- 暦のベースは古代ローマの暦で、試行錯誤の歴史が今も残っている
- 2月が短いのは「調整役」になりやすかったため
- 7月・8月が31日連続なのは、皇帝の逸話として語られることが多い
何気なく見ているカレンダーも、背景を知ると見え方が少し変わります。 次に月末を迎えたとき、30日で終わる月にも、31日まである月にも、ちょっとした物語があることを思い出すかもしれません。
